この記事について
これはチームや組織が最高のパフォーマンスを発揮するために欠かすことができない7つのステップのうちの一つ目「⾃⾝のマインドセットの変⾰」です。
- 1. 自身のマインドセットの変革 ← 今回のテーマ
プレーヤー気質からの脱却と、コーチングマインドの確立 - 2. 透明性と心理的安全性の確保
オープンなコミュニケーションと失敗を恐れない環境づくり - 3. ミッション・ビジョン・バリューの共有
組織の目的と価値観を全員で作り上げる - 4. 目標の連携
組織の目標と個人の目標を結びつける - 5. 失敗の奨励
チャレンジを促し、失敗から学ぶ文化の醸成 - 6. 適切な権限委譲と尊重
次世代リーダーの育成と意思決定の尊重 - 7. テクノロジーの積極活用とコラボレーションの促進
最新技術と部門横断の協力で効率と創造性を高める
ハイパフォーマーのジレンマ

リーダーやマネージャーになる人は、個人での高いパフォーマンスが認められて昇進する方が多いです。そして自身がハイパフォーマーであればあるほど、「なぜ自分と同じようにできないのか」、「もっとこうした方が絶対いい結果がでるのに」とメンバーのパフォーマンスとのギャップを感じる方も多いと思います。確かにひとり当たりの生産性ではあなたの方が優れているかもしれません。そう思って自分と同じやり方をメンバーに求めたり、メンバーがやることに対して細かく口を挟む。その結果チームの空気が悪くなってメンバーから不満が漏れたり、チームのパフォーマンスが出なかったり。そんな経験はありませんか?
プレーヤーとしてのマインドセットがチームの成長を阻害する要因になることがあります。確かにあなたのパフォーマンスは素晴らしいかもしれません。しかしそれはあくまであなた個人のもので、メンバーの、ひいてはチームのものではありません。あなたのプラクティスを参考にすることはできますが、それをそのまま当てはめることはできないのです。
メンバーにはそれぞれの個性があります。人より秀でているところもあれば逆に苦手なこともあります。好きなことやそうでないことも皆違います。メンバーをただ並べるだけだと、デコボコしています。それをうまく組み合わせて最高のパフォーマンスを発揮できる環境をつくるのが、リーダーの仕事です。
繰り返しになりますが、リーダーとしてのあなたの役目はチームのパフォーマンスを最大化することです。
もしあなたが、メンバーの得手不得手や志向性などはお構いなし、自分の思った通りにメンバーを動かして手っ取り早く求める結果を出せればいいという場合はその限りではありませんし、異常事態時の対応などそれが効果的に働くケースもあります。ただそれはあくまで短期的な措置であり、チームの自律性は育ちませんし、リーダーがいつまでも深く関与しなくてはならない状況が続くことになります。
なので、リーダーが深く関わらなくてもチームが自律的に目標に向かって進んでいくような、自走するチームへの第一歩は、プレーヤーとしてのマインドセットから脱却することです。
口で言うのは簡単だけどじゃあどうやってそれを実践するのか、そう思う方もいらっしゃると思います。これからそのアプローチをご紹介します。
プレーヤー気質からの脱却の鍵
それが、「自己基盤」と「コーチングマインド」です。
これは、私がコーチングを学んでいる中で身につけたものです。信頼関係は「自己基盤」と「コーチングマインド」の上に成り立ちます。図にするとこのようになります。

「自己基盤」とは、自分を知り(自己理解)、自分自身に肯定的な思いを持ち(自己承認)、それを相手に開示する(自己開示)の3つからなります。自分どんな人なのか、どういうことに喜びを感じてどういうことに悲しいと感じるのか。自分の強みや得意なことは何で、苦手だけど克服したいことは何か。さらに今後チャレンジしたいことは何かなど、自分自身を分析して、それを肯定的に認めます。そしてそれを積極的にチームのメンバーに開示していきます。自分の弱いところを認めたり、ましてやそれを他者に開示するのはとても勇気がいることですよね。ただここは頑張ってください。人はその勇気に心を開くのです。
「コーチングマインド」とは、コーチング用語でクライアントの可能性を信じ、クライアントが抱える問題の解決やゴール達成へ向けて必要な事柄は、すべてクライアントの中にあることを信じることを指します。私はそれをチームに置き換えて適用しています。つまり、チームが乗り越えなければいけない課題や問題を解決する鍵は、チーム自身が持っていると信じることです。これは表面的な姿勢ではなく、心からそう思えるかが鍵となります。
チームを信じるために、チームのメンバーをもっと理解したいと思った方、とても自然な反応だと思います。チームのメンバーの強みや得意なこと、成長課題やキャリア志向などを知ることでよりメンバーへの理解が深まり、より近くに感じることができるようになります。
私はそんなとき、よくドラッカー風エクササイズのワークショップを実施して、自分自身を含めたチームメンバーの自己開示を促し、相互理解を深めています。
ドラッカー風エクササイズについては、以前noteに書いた記事がありますので、興味がありましたら読んでみてください。

お互いの理解が深まることで、よりチームを信じる気持ちが増していることに気づくはずです。そうなることで、リーダーとしてチームパフォーマンスの最大化にフォーカスできるようになります。
また、育成の視点を持ち、メンバーの成長がチームの成長につながると信じ、成長機会を提供し続けることを意識してください。メンバーの強みを認め、それを活かす場を作ることで、リーダーとしての自己効力感を高めていきます。
「自己基盤」も「コーチングマインド」も時間が経つとついつい忘れがちになってしまいます。なので、定期的に振り返って自分はリーダーとしてのマインドセットを持って組織を運営できているかを自分に問いかけ続けることが重要です。
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